INTRODUCTION

2005年10月より放送された『牙狼<GARO>』は、その独特の世界観、迫力のあるアクションシーン、壮大なVFXによって、9年目を迎える2014年現在もその人気が衰えていない。冴島鋼牙を主人公とした3D映画、第2期テレビシリーズ、劇場版が制作されるのみならず、敵役であるバラゴこと暗黒騎士キバ、魔戒法師の邪美と烈花をフィーチャーしたスピンオフ展開に発展。新たな黄金騎士ガロ・道外流牙を主人公とする新テレビシリーズも制作され、さらに銀牙騎士ゼロこと涼邑零を主人公とした新シリーズも制作されるなど、その勢いは留まることを知らない。

本作『牙狼<GARO>-魔戒ノ花-』の主人公は冴島雷牙。冴島鋼牙、道外流牙、涼邑零のそれぞれを主人公とした牙狼シリーズの新たな柱として、冴島家の直系である雷牙が満を持して登場する。『牙狼<GARO>〜闇を照らす者〜』で紡がれた連続性のある物語作りから一転、原点回帰ともとれる一話完結の物語をベースに、雷牙の葛藤と成長、マユリとの心のふれ合いを描く。心技体全てにおいて歴代最強の黄金騎士ガロとされる雷牙が、どのような活躍を見せるのかがポイントとなってくるだろう。

原作者の雨宮慶太は総監督として世界観の構築、新キャラクターのデザイン、物語の流れなどを全面的に手がけ、自身が演出家としても参加している。監督陣はこれまで牙狼シリーズを支えた演出家たちに加え、新たな演出家も起用。各話の多彩なゲスト陣と相まって、一話完結の物語に華を添えている点にも注目だ。
主人公・冴島雷牙を演じる中山麻聖は、数々の映画や舞台で活躍する注目の俳優。優しく強い新しい黄金騎士像を見事に演じており、その身体能力を活かしたアクションにも期待がかかる。マユリ役の石橋菜津美は、テレビドラマ、映画、舞台と幅広く活躍しており、特殊な能力を持つ少女という難しい役所に挑んでいる。クロウ役の水石亜飛夢は現役高校生であり、舞台作品への出演はあるものの、映像作品は初挑戦。そんな3人のフレッシュな顔ぶれをゴンザ役の螢雪次朗と、ザルバの声を担当する影山ヒロノブが、牙狼シリーズのレギュラーとして脇を固めている。