「牙狼<GARO>」シリーズの初となるファンイベントが「魔界ノ宴~MAKAI kNight~ supported by SanseiR&D」と銘打って3月23日(土)にディファ有明において開催されました!

史上初 GARO PROJECT ファンイベント 開催 !!

イベントレポート

公開中の映画『牙狼<GARO>~蒼哭ノ魔竜~』でシリーズを卒業することになった小西遼生さんをはじめ、藤田玲さん、佐藤康恵さん、松山メアリさん、螢雪次朗さん、肘井美佳さんら旧シリーズの出演者、4月より放送が開始される新シリーズ「牙狼<GARO>~闇を照らす者~」の栗山航さん、青木玄徳さん、南里美希さん、シリーズの生みの親である雨宮慶太監督、アクション監督および新シリーズの総監督を務める横山誠監督、さらに主題歌を含め様々な楽曲を提供してきた「JAM Project」のメンバーが一堂に会しました。

迫力のオープニング、笑いあふれるプレミアムトークショー

「魔界ノ宴~MAKAI kNight~」のオープニングを飾ったのは、小西さんをはじめとする旧シリーズのメンバーによる壇上での凄まじいアクション。吹き替えなしで小西さんらが見せる生の殺陣の迫力に客席は興奮に包まれました。

続いて行われた小西さん、藤田さん、佐藤さん、松山さん、肘井さんによるトークではそれぞれが思い出のシーンを明かしてくれました。小西さんはTVシリーズ第1期の最終話で仲間たちからサプライズプレゼントを受け取ったことを明かし「一生、忘れられない思い出になりました」と語りました。

当時、16歳の高校生だった藤田さんも同じく第1期で鋼牙と激しい戦いを繰り広げたシーンに触れ「ここで初めて『牙狼<GARO>』とは何かということが分かりました。このときの感情や景色をいまでも覚えています」と感慨深げ。
それぞれが選んだシーンの写真がスクリーンに映し出されるたびに客席、そして登壇陣からは笑いや歓声が。小西さん、藤田さんは8年前の写真を見て「若い(笑)!」と大笑いしつつ、スタッフ、共演陣、そしてファンと共有してきた8年の思い出をしみじみと語り合っていました。

続いて行われた小西さん、雨宮監督、横山監督、そして螢さんによるトークセッションでは、当事者たちの口から次々といまだから明かせる初期の頃の思い出が明かされました。雨宮監督は「当時はいまのように多くの人が来る現象は想像ができなかった。(小西さんの白い衣裳を指し)この格好で吉祥寺で撮影して、『氷川きよしがいた!』と言われてた(笑)」と驚きのエピソードを暴露。

小西さんは「鋼牙は『最強である』ということだけ言われ続けた」とのことですが、当初は不安でいっぱいだったよう。横山監督は「初日に見たときは『コイツ、大丈夫か…?』と思った」と苦笑交じりにふり返りつつ「僕も小西も不安だったけど、音をつけて作品っぽくなったアクションの映像を見た小西が『おれが強く見える…』と言って泣き出したことがあったんです。それを見て『これで鋼牙はできた』と思いましたね」と役者と共にキャラクターが徐々に成長していった様子を懐かしそうに語ってくれました。

ファンにとっては小西さんをはじめ、旧シリーズの面々の“卒業”は何とも寂しい限りだが、小西さんが客席を見渡しつつ「『これで終わり』と言われてもまだまだ盛り上がってるじゃん」と名残惜しそうに語ると、会場は一気にヒートアップ。雨宮監督が「みなさんが『もう1回、鋼牙が見たい』と言えば、オッサンになった鋼牙が帰ってくるかも…」とさらに期待をあおると客席のあちこちから「見たい!」「待ってるよ!」と歓声が飛び交う。小西さんが「どうしてもと言うならやろうかな…」とイタズラっぽい笑みをうかべて漏らすと、会場は割れんばかりの歓声と拍手に包まれました。

継承されていく牙狼〈GARO〉の魂、新たなる世代へ

この後、行われたスペシャルアクション第2弾では、鋼牙が壇上に残した剣を新シリーズの主人公・流牙が抜き取り天に向かって掲げ、牙狼<GARO>の魂の継承、新たな世代の台頭を客席に印象づけます。揃って壇上に登場した新キャストの栗山さん、青木さん、南里さんは緊張した面持ちながら、それぞれにシリーズを受け継ぐ“決意”を表明。栗山さんは温かい声援にホッとした表情を見せ「鋼牙さんから牙狼<GARO>の魂を受け継ぎ、頑張ってきました。絶対に面白いので見てください!」と力強く新シリーズをアピールしてくれました。

また続くスペシャルLIVEステージでは、声優としても本シリーズに参加する影山ヒロノブさんをはじめとする「JAM Project」のメンバーが登場し「我が名は牙狼」を皮切りに、シリーズを彩った数々の楽曲を披露。ラストを飾った「牙狼~SAVIOR IN THE DARK~」では、鋼牙と零もステージに登場し夢のコラボレーションが実現! ファンを熱狂の渦に包みました。

イベント風景

そしていよいよフィナーレ。全出席者がズラリと壇上に並び、それぞれにこのシリーズへの思いやファンへの感謝の気持ちを語りましたが、肘井さん、佐藤さんら女性陣は感極まり、言葉をつまらせる一幕も――。最後に挨拶に立った小西さんは新キャストへのエールと共に、8年分の思いを込めて「牙狼<GARO>を、そして冴島鋼牙を応援してくださってありがとうございました」と深々と頭を下げ、会場は再び拍手と歓声に包まれました。

イベント終了後には、小西さんらが自ら会場出口前に並び、ハイタッチでファンをお見送り。大盛況のうちに1千人を超えるファンを集めたイベントは幕を閉じました。

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スペシャルインタビュー

ファンイベント「魔界ノ宴~MAKAI Knight~」を前に、小西遼生さん・雨宮慶太監督に、
これまでの、そしてこれからの牙狼〈GARO〉シリーズについて語っていただきました。

小西 遼生 さん

卒業ではない物語は続いている
―長年主役を演じてきて、今の思いはいかがですか?

よく 卒業 みたいな感じで言われることが多いのですが、なにかグループやユニットとして活動していたわけではないんです(笑)。まだまだ物語は続きますし、鋼牙だって守りし者として現役。僕自身が1話1話、すべて最後の覚悟で演じてきましたから、いきなり寂しいと思うこともありませんし。むしろ、余韻が残る素敵な作品になったなぁと。その後、カオルはイタリアで頑張っているかな? 零は魔戒騎士の責務を果たせているだろうか? なんて観てくれていた人たちが想像できるような…。昔の友人を思い返すのに近いと思うんです。とても楽しくて、ちょっぴり切ない。感情移入しやすい、魅力的なキャラクターたちだったからこそですよね。

未知な部分が引き出され作品とともに僕も成長
―大ブームとなりましたが、想像していましたか?

正直、最初は手探り。「牙狼〈GARO〉」と聞いてピンと来る人が、皆無の状態からスタートでしたから。何事も初めは同じでしょうけど、全くイメージできないというのは怖かったです。しかもTV 放送は深夜帯。反応がわかりにくくて。今でこそ広く認知されるようになりましたけど、今思えば第1回なんて知名度ゼロに近かったわけですよ。それがここまでヒット。嬉しい限りです。初めての物語の、初めての主人公を、僕が演じた。自分自身の未知な部分まで、どんどん引き出されて拡がっていく…。作品自体の影響力も驚きましたが、なにより僕が成長できたのに、驚きというか感謝というか。激しいアクションは初挑戦だったんです。

ファンを満足させるのがスタッフ共通の優先目標
―新シリーズにはどんな印象を?

今回のイベントが、栗山くんと初共演なんです!何度も稽古を重ねたので、よく知っていますが、イイ男ですよ。普段は笑顔がカワイイ奴。役に入るとキラリと男前に。ファンとして楽しみなキャラ。しっかりバトンを渡さないといけませんね。新シリーズは世界観がガラリと変わります。今までのイメージを一旦横に置いて、まっさらな気持ちで観て欲しいです。アクションを知り尽くした、横山新監督のメガホンさばきにも注目。ハリウッドに負けないインパクトが得られると思います。どんどん拡大していく牙狼〈GARO〉。皆さんも目を離さず、僕と一緒に楽しんでください!

小西 遼生 さん

小西 遼生 さん

「今回のイベントでしっかりとバトンタッチし、
 いちファンとして新シリーズを楽しみたい。」

ハリウッド顔負けの新作純粋にファンとして楽しみ
―小西さんにとって牙狼〈GARO〉とは?

ライフワークであり、帰る場所。牙狼〈GARO〉そのものがチャレンジだったと思いますが、新しいものに挑む、枠から飛び出すというのは難しいことですよね。だけどこの作品に関わっている人たちは、ワクワク感を満たすためなら躊躇しない。その分、厳しく。それ以上に暖かい。尊敬できる人たちばかり。押し付けばかりじゃなく、僕が試したいことにも協力してくれました。挑戦できる環境があるというのは、とても幸せだと思います。そして皆のベクトルは一方向。観てくれる人たちを必ず満足させること。同じ価値観、素晴らしい一体感。得がたいことでしょうし、忘れられません。

雨宮 慶太 監督

ガロという言葉、そしてすべてのザルバに感謝!

今回、この宴を催すにあたって、牙狼を振り返って寄稿するという命を受けた。
振り返って出てくる言葉は、感謝!この一言に尽きる。が、それではあまりにも味気ないので、自分なりに牙狼と過ごした歳月を振り返ってみた。

実際の撮影制作は7年間となるが、企画の立ち上げから数えると10年という年月が立つ。今まで無かった新しいヒーローを作ろう!それが牙狼をカタチにしようとした時の決意である。金色の狼の鎧にたどり着くまでは長い道のりがあった。

牙狼はガロの鎧のデザインから始まった物語なのだ。今まで数多くのキャラクターのデザインをしてきたが、その中で誇れる一点を選べと言われれば躊躇なくガロを選ぶだろう。そして考えたこの鎧を纏い剣を操る漢はどんな奴なのだろうと。

雨宮 慶太 監督

牙狼の制作には沢山の人が携わり各々の牙狼像がある。自分にとって牙狼はどんな物語かと問われれば鋼牙とカオルの物語であると語ってきた。しかし、シリーズが継続する中で、それはカオルと盟友と出会った鋼牙自身の物語へと変化していった。さらに言うならば盟友の中には涼邑零だけでなく、牙狼を制作するスタッフ、そして長年支えてくれたガロファンまで内包したモノだと感じるようになっていった。

幸いなことに牙狼は世代を変え継続することが出来る。これは製作者たちが苦労して命がけで作品に取り組んだこと、そして声を高々に牙狼を愛してくれたファンがいてくれたことに尽きる。勝ち得た未来なのだ。これからはこの手にした未来を作り手と観客が共有できる宝物として大切にしていきたいと思います。