火羅

怒蜘羅ドグラ

山中にて父と共に火羅に襲われた久頼が恐怖に囚われるあまり火羅となった姿。恐らくは父を殺した短剣がゲートとなって現れた。魔戒剣さえあれば惨事を免れたと言う久頼の勝手な思念が増幅し、刀への異常な執着に繋がっている。蜘蛛の様な頭を持ち、長い手足と俊敏な動きで人間を捉え、魂を喰らう。

骸羅ガイラ

京の外、恐らくは大災により、変都を余儀無くされた南都に在った宮使の者たちが火羅となった姿。京の都から一歩外に出た力なき者たちはこれら火羅に喰われてしまうといわれ、都を出た葛城親子もこの火羅たちに襲われた。

閻剛エンゴウ

仏師順慶が仁王像に納めた胎内仏が迎門となり現れた火羅。魂のこもった仏像を掘りたいという欲望から、いつしか美しい女性を殺し続けていた順慶。その欲を体現するかの如く、醜悪な仁王像の如き姿をしている。巨大な体躯そのままの力押しの戦いが黄金騎士に通用するはずもなく、一撃のもとに斬り捨てられた。

素体火羅ソタイホラー

人間の陰我に引き寄せられ魔界より現れる。特殊な条件以外では陽の下で活動できないため、陰我ある人間に取り憑き、その者となり人の魂を喰らう。陰我に応じた姿や能力を得る前の文字通り素体。共通した姿をしており、戦闘能力はさほど高くないとは云え、それは魔戒騎士たちから見た話であり、人間が太刀打ちできる相手ではない。